Commewの質問箱「薬理の暗記の方法」
こんにちは、薬学個別指導/薬学オンライン家庭教師の「Commew(コミュー)」です。
ご質問ありがとうございます。
質問
薬学の内容はほとんどが暗記ですが、個人的に薬理学は他の科目との関連性が異常に高く、他の科目を理解できていないと上手く頭で整理することができないと感じています。
他の暗記科目はひたすら書いてみたり、暗記カードを作成していますが、他に暗記する方法はないのでしょうか?
今までの方法では量が膨大すぎて手が回り切りません。完全に考えを頼りきってしまい申し訳ないです。
回答
薬物名は覚えるところはたしかに暗記ですが、あとは理論です。
薬理に苦手意識をもっている学生さんは、これをすべて暗記と捉えている方が多いです。
ただの暗記ならば、
・ステム(語尾)による分類(~チジン、~プリルなど)
・先日(190430)ご紹介した薬物名と作用機序の対応を1日3薬物行う
などがまとめて取り組むよりは身につきやすいです。
他科目との関連性はお考えの通りです。
薬理は機能形態学と病態・薬物治療が理解できれば問題が解けることは多いです。
例えば、抗コリン薬のブチルスコポラミンは「眼圧を上げるのか、下げるのか?」
病態で「緑内障に抗コリン薬は禁忌」と知っていれば、「抗コリン薬は眼圧を上げる」ということになります。
機能形態学で「抗コリン=副交感神経系の抑制=眼圧は上がる」と知っていれば、そのため「副交感神経は眼圧を下げる」と理論立てて考えることができるようになります。
ただし、ブチルスコポラミンが抗コリン薬ということは覚えることになりますが、そこは単語カードの活用などで実践すると良いと思います。
また、「分類表」の活用も良いです。
自律神経ならば、交感神経系と副交感神経系に分けて、さらに興奮様薬と抑制薬に分けて、4つに大きく分類します。
他の範囲ならば、疾患別に作用点を図にしてどの薬がどこに働くのか、「ビジュアル学習」を行います。
例えば、パーキンソン病で1つの図にまとめる。
筋弛緩薬は、運動神経から骨格筋収縮までの流れを図にして、そこに薬の作用点を入れていく、などです。
合わせて理解も伴うので良いと思います。
何かのヒントになればうれしいです。
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