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Commewの質問箱「有機化学の勉強法」

こんにちは、薬学個別指導/薬学オンライン家庭教師の「Commew(コミュー)」です。
ご質問ありがとうございます。

質問

今大学2年生なのですが、とても有機が苦手です。
定期テスト前勉強して定期テストは大丈夫なのですが、基礎がないので積み上がっていません。
どのような勉強をするべきだと思いますか?

回答

今回は「有機化学の勉強法」について書きます。
※長編三章編成です笑。あしからず。

有機化学の学習について賛否両論あるとは思いますが、個人的には、「暗記50%、理解・訓練50%」だと考えています。


<第一章>
まずは「大まかな概要を知り、それを覚える」ことが第一です。
あくまで “大まかに” です。
有機化学が苦手だから頑張って克服しよう!と、何段階もある反応行程を一段階ずつ順番に、それも関わる試薬のみならず、溶媒や反応条件などを事細かに一つ一つを逃さずなぞり、目が砂漠化しそうな程に構造式を眺め・・・その結果疲れ果てて嫌になり挫折。
こんな経験ありませんか?

例えば、ピザ作り。
出来上がるピザというものや、作る際の大まかな工程を知らないまま「いかに美味しい生地を作るか、その生地を作るためにどのような粉を用いるか」についてを掘り下げて学び、深みにはまっていては次の行程に移れません。いつになってもピザは出来上がりません。
「生地にチーズやトッピングを乗せて焼けばビザができるらしい」と把握することが重要です。

「この基質にこの試薬を反応させればこれが生成するらしい」程度にざっくりとでOKです。
「スタート(基質)」「必要な試薬」「生成物」の辺りをかいつまんで、ザクッと流れを知り、大まかに覚え(見慣れ)ましょう。
ここまで記載したことが「暗記50%」に相当します。

具体的に書くと、
「ベンゼン+濃硝酸・濃硫酸→ニトロベンゼン!はい、終わり!」
「エステル2分子+強塩基で縮合→β-ケトエステル!はい、終わり!」

こんな感じです。
もちろん名称だけではなく、せめて生成物の構造位はふれておきましょう。

「ベンゼンにニトロ基が付いてニトロベンゼン!はい、こんな形!」
「β位にケトンを有するエステルでβ-ケトエステル!はい、こんな形!」

ちなみに、有機化学の勉強をしたが、なかなか点数が取れない、という方は、ここで終わっていることが多いです。
ザクッと全体を知り、「へぇ〜」と思い理解した気になって終わってしまった結果、反応を手元で書けない、問題が全く解けない・・・。
これではもったいないので、そうならないために次のステップが待っています。


<第二章>
「暗記50%」に続いて大切なものは「理解・訓練50%」です。
しつこいですが、ピザもそうですね。いくら大まかな作り方を知っていても、それを作る経験・訓練をしないことには美味しいピザは作れません。修行が必要です。

「材料を全て用意したのでピザを作って下さい。あ、ただ、ピザを作るのに直接関係の無い素材もありますし、チーズは何種類か用意してあります。釜はご自身で火を入れて下さいね」
なんて言われたらどうしましょう。

言い換えると
「基質と試薬を用意したので生成物を作って下さい。あ、ただ、生成物を作るのに直接関係の無い溶媒も記載してありますし、試薬は何種類か用意してあります。有機反応はご自身の手元で書いて下さいね」と投げかけられたと思って下さい。
いきなり言われていきなり作れる(書ける)ものではありません。
手を動かし、反応を書く訓練をしましょう。

あまりに苦手であれば、スタートは「テキストの反応を写しているだけ」でも構わないです。
とにかく頭には勿論、手に、体にその流れの雰囲気を染み付けて下さい。
そしてその訓練を繰り返す度に、少しずつ理解を深めましょう。

・・・深めましょうって、どうするの?、という声が聞こえてきそうです。

具体的には
訓練1回目)まずは丸写しでもいいので有機反応を描くことに慣れる(有機化学が苦手な方は、行程・ステップが多すぎるものは後に回し、反応行程が1段階、2段階程度のものから始めましょう)

訓練2回目)そもそもなぜその場所が反応するのかを考え、理由付け(例えば、ここはδ+なので、-の試薬が反応する、など)をし、次にその反応を見た時に反応の場所が特定できるようにする

訓練3回目)反応の矢印は-を有する側から+を有する側へ伸ばす、そのルールを意識しながら、特定した反応の起こるであろう場所にニューッと矢印を書いてみる(この辺りから、反応丸写しではなく、少しでも自分の力で書いてみる)

訓練4回目)有機反応には反応に直接関わらない試薬や溶媒が記載されていることも多いので、本当に必要な試薬をピックアップできるようにする

訓練5回目)スタートの物質(基質)の構造が変わっても、同様の反応が書けるかどうか苦悩してみる

ちなみに、この訓練を行う際には「問題演習」をこなすと良いかもしれません。大学でもらった練習問題や、書籍に付属する問題など、何でも結構です。
ただ大切なのは「繰り返すこと」です。
だからこそ、訓練1〜5回目まであります。
そして繰り返す度にテーマは変えましょう!
上の訓練1〜5のように、少しずつ深くしていってくださいね。


<第三章>
最後に、我慢と忍耐が必要です。
一般的に、苦手意識の低い科目は、勉強すればするほど右肩上がりに成績や得点がアップしますので分かりやすいのです。
ただ、有機化学はなかなかそうなりません。
長くジワジワと低空飛行の時期が続きます。
ただ、その低空飛行の期間をグッとこらえて踏ん張ると、ある時急上昇が始まります。
いきなり!このタイミングは必ずやってきます!
この時がきたらこっちのものです、その頃には有機化学が自然と好きな科目に変わっているはずです。

今の取り組みは高学年になった際、必ず強みになります。
必ず道は開けますので、そこまでめげずに取り組んでください。

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注)学術的な内容にはお答えしかねることがありますのでご容赦願います。
Commewの質問箱
peing.net/ja/commew
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