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特定保健用食品(トクホ)関与成分「難消化性デキストリン」

こんにちは、薬学個別指導/薬学オンライン家庭教師・自習スペース・イベントスペース運営の「Commew(コミュー)」です。

先日、地元の友人から「脂肪の吸収を抑えるために、特定保健用食品(トクホ)の特茶を買うより、自分でデキストリンを1kg買ってきて、水に溶かして持ち歩くといいって聞いたけど、どうなん?」という質問を突然受けました。

友人の心身面の特徴は次の通りです。
・1日1食(夕飯だけ)。
・食事中に水分をほぼ摂らない。
・お腹が弱く、年中下痢気味。
・最近代謝が落ちてきて、身体のお肉が落ちにくくなったと悩んでいる。
・たま~に運動する時の水分補給として、特茶を持ってくる。

さあ、みなさん!
「私の友人が自分でデキストリンを1kg買ってきて、本当に望む効果を得られるでしょうか?」

そんな流れで今回はこのデキストリンのお話です。

「難消化性デキストリン」は、特定保健用食品(トクホ)製品に含まれている代表的な成分です。
特定保健用食品(トクホ)成分として、「脂質の吸収を抑え、糖の吸収を穏やかにする」ことで国(消費者庁長官)が許可しているものです。

この「難消化性デキストリン」ですが、生物学的にいうと、正直ただの多糖です。
そして言葉の通り「難消化性」であり水溶性食物繊維の一つでもあります。
この多糖が食事に含まれる脂質を包み込んで、脂質が吸収されるのを妨げます。

(油はまず腸内で溶解されないと吸収できないので)脂質が吸収されるには、胆汁酸によりミセル化される必要があるのですが、このミセル化される前に、消化するのが難しい食物繊維デキストリンが脂質を包み込むことでそのまま排泄されるわけです。

そのため当たり前ですが、いくら摂取しても大丈夫ってことではないですし、友人が言うようにただ飲んでいれば良いということでもありません。
「食事中」の脂肪の吸収を抑えるためのものですから、「食事の時に一緒に摂取しない」と意味がないです。

食後(吸収が終わってから)や、食事していない時に飲んでも、そのまま口から肛門まで通り過ぎていくだけです。
・・・効果がないとは言わないですが、友人の今の生活習慣のままだと、期待できるのは整腸作用くらいかなと思います。
まずは食事中に水分をしっかり摂ること!が友人にはまず必要なことだと考えます。

ちなみに、ここまでは脂質の吸収についてお話してきましたが、もう一つ「糖の吸収」についてお話します。
糖質が吸収される場合は胆汁酸は関係ないですが、単純に大きな多糖が混ざることでそれが邪魔になって、いつもなら簡単なショ糖(砂糖)の分解に手間を取ってしまいます。
そのため、吸収が「穏やか(ゆっくり)」になります。
ここで決して間違えてはいけないのが、糖が吸収されないわけではないのです。
あくまでも吸収が「穏やか(ゆっくり)」になっているだけです。

特定保健用食品(トクホ)は国が許可した機能があるとはいえ、正しく利用しなければいけませんので、しっかり食品表示をみて確認してくださいね。

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