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生化学のお話:水銀体温計の目盛りはなぜ42℃までなのか!?

                          冒頭画像)参照:日本計量器工業株式会社

こんにちは、薬学個別指導/薬学オンライン家庭教師・自習スペース・イベントスペース運営の「Commew(コミュー)」です。

先日、懐かしの水銀体温計を発見しました。
水銀体温計は回収義務があり、一時期は薬局でも回収ボックス設置されていましたね。

水銀体温計の目盛りを一度確認して欲しいです。
そう、42℃までしか目盛りがないんです。
ではなぜこの体温計は42℃までしか目盛りがないのか、生物学的に説明できますか?

ピン!とこなかった方は、食事の際に卵を見て考えてみてください。
生卵、温泉卵、ゆで卵、みなさんは何卵派ですか?

卵のようなタンパク質は温度に影響を受けると、形や性質が変化します。

ヒト生体内の酵素タンパクも同じで、酵素の場合、42℃を超えたら反応できなくなります。
すなわち、体温が42℃を超えている状態では体内酵素が働かなくなり、体温計をワキに挟んでいる場合ではないんです。
これらを考慮し目盛りは設定されています。

今日も正常に働いてくれている体内酵素(消化酵素、代謝酵素)に感謝しつつ、おいしく卵を頂きました。

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